衛星リモートセンシング

衛星リモートセンシング

一辺が50センチ未満、重量が50キロ以下の超小型衛星の開発研究が北海道内でも活発に行われており、北海道科学大(旧道工大)とベンチャー企業「北海道衛星」が2006年にHIT-SATを宇宙空間に打ち上げほか、2014年には北大・宇宙ミッションセンターと東北大が「雷神2」を周回軌道に打ち上げています。HIT-SATの開発では地上用観測装置としてハイパースペクトルカメラ(HSC)、「雷神2」からは液晶波長可変フィルターを用いた観測装置が開発され、これらの高性能センサーの登場で、農作物の生育や漁場の推移が把握できるなど作業利用への期待が高まっています。こうした中、宇宙ミッションセンターでは東味が諸国との連携で超小型衛星を50機程度打上げて地域の衛星情報をデータベース化する事業に取り組み始めています。また、GPS(衛星利用測位システム)を利用してトラクターなどの農業機械を自動運転する「スマート農業」のシステム開発も北大農学研究院のビークルロボティクス研究室を中心に行われております。

写真はHIT-SATと雷神2、自動運転される農業機械の協調作業風景