☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ HASTICニュースレター 第160号 2017年10月10日 北海道宇宙科学技術創成センター ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ================================================== -今月の目次- ☆ ご報告:2017サイエンスパーク ☆ ご報告:北海道宇宙開発展 ☆ ご報告:経営企画委員会 ================================================== ○ 2017サイエンスパーク ○ 宇宙服で写真撮影しようー「2017サイエンスパーク」(北海道庁 など主催)が7月28日(金)、札幌駅前通りの地下歩行空間(チカホ) で開催され、HASTICなど道内4機関が出展した展示ブースにも多 くの親子連れが訪れた。 HASTICと北海道スペースポート研究会、とかち航空宇宙産業基地 誘致期成会、大樹町の共催事業。展示コーナーは北2条西3丁目の 9番ブースで、「北海道スペースポート計画」などのポスターの 前にCAMUI-90Pロケットの実寸模型(全長3メートル)を設置、仕 切り壁に8着の宇宙服をハンガーにかけて写真撮影に備えた。 ロケット開発に取り組むインターステラテクノロジズ(IST)社 が翌29日にも、大樹町から観測ロケットの打上げを計画している とあって、宇宙に寄せる子供たちの人気も上々。親子連れが次々 と訪れ、サイズにあった宇宙服に着替えては「出発進行!」と写 真撮影。中には「記念に撮影しておくか」と挑戦する成人男性も いて例年にない賑わいを見せた。 展示ブースの一角に超小型衛星の実寸模型を展示したほか、これ までに道内の研究者が記録した実験映像をDVDで披露。CAMUIロケッ トのペーパークラフトも配布したが、「夏休みの自由研究にちょ うど良い」と用意した200枚は、昼過ぎには品切れとなった。 会場ではHASTIC役員や帯広市、大樹町の職員、女性アルバイトが 対応にあたったが、帯広市の前任の担当者やHASTICの女性会員も ボランティアとして展示作業を手伝った。 今年のサイエンスパークでは道庁の科学技術振興室がフィルムケー スと発泡洗剤で飛ばすロケット作りを教えるイベントを催した。 参加は56機関(前年は60機関)で、来場者は2, 600人(同2, 500人)を数えた。また、来場者アンケートでは宇宙関連のイベ ントに対し、「宇宙服を実際に着てみて楽しかった」「固体燃料 のエンジンについて知ることができた」などの感想が寄せられた。 ○ 北海道宇宙開発展 ○ 北海道内で取り組まれている宇宙開発の現状を伝える「北海道の 宇宙開発展」(道庁主催)が今年も2017年8月17、18日の2日間、 道庁1階道政広報コーナーで開かれた。今回は開催時期が夏休み に重なったことと、直前にインターステラテクノロジズ(IST) 社の小型ロケットの打上げがあったことなどから、900人近い来 場者を集めてにぎわった。 人気を集めたのがIST社のロケット打ち上げの様子を大型スクリー ンで映したコーナー。7月30日に観測ロケットが発射される際の 指令室の内部や轟音を上げながら上昇する機体の様子を生々しい 音声とともに映しだし、来場者からは「ロケットが実際に打ちあ がる様子を見られて感動した」との声も。 このほか、HASTICが出展したCAMUI-90Pロケットの実寸模型や道 内で行われている研究開発のパネルの展示、実験映像の映写など も行われ、来場者からは「昼休みで来てみたが、もっとゆっくり 見たかった」などの感想が聞かれた。 会場では、カメラのフィルムケースを使ったロケット工作教室も 開かれ、50人近い親子連れがロケット作りに挑戦。30センチメー トル近い紙製のロケットの中にフィルムケースと発泡性の入浴剤 を入れ、水を加えて空中に飛ばして楽しんだ。 会場で集計されたアンケート調査結果で、興味を持った展示内容 では①IST社のロケット②北大・植松電機のCAMUIロケット③大樹 町の取組み、が上位を占め、感想では「大樹町の『宇宙のまちづ くり』が興味深かった」、「IST社の次回の打上げ成功を祈って います」などが寄せられた。 ○ 経営企画委員会報告 ○ 平成29年7月31日(月)14:30より、HASTIC事務所において第151 回経営企画委員会が開催された。会議の概要を以下に報告する。 1.中央省庁等への要望活動 8/2(水)14:00から議員会館を巡る予定。37箇所の議員事務所を 訪問する予定である。8/3(木)は、朝からJAXAを訪問し、その 後に航空宇宙工業会に移動する。11:00に国土交通省を訪問予定。 13:00から内閣府宇宙産業室、その後に文部科学省、経済産業省 を訪問予定。 2.北海道の宇宙開発展 8/17(木)~18(金)、道庁1階の道政広報コーナーで、恒例と なっている「北海道の宇宙開発展」を開催予定。夏休み期間中な ので、子供向けの企画にしたい。インタステラ社が開発した弾道 ロケット「モモ」が展示の目玉になる。フィルムケースロケット の工作体験も実施予定。 3.広域宇宙センター構想 以下のような状況説明が有った: 今のところ大きな動きは無いが、事業主体をどこにするのか等、 具体化が必要な時期に来ている。国が主導して北海道ありきの動 きをすることは無いので、道内の民間が事業主体として手を挙げ る必要がある。民間事業者が政府に支援を要請するのが自然な成 り行きと思われる。 自民党の河村建夫議員は、宇宙データセンターの整備を進める意 向らしく、自らが座長となり、6月から衛星データ利用促進懇談 会の会合を重ねている。これまでに5回開催済みとのことで、10 月に報告書を纏め、自民党宇宙政策小委員会に提言する予定との こと。データセンターの進め方は参考になると思われるので、情 報収集が必要である。 8/3から、自民党政調会特別研究員の坂本氏を事務局として、ベ ンチャー宇宙ビジネス研究会が発足する予定。スペースポート研 究会の大口協賛企業からは、引き続き支援の意向を示して頂いて いる。核になる、受け皿となる事業体が明確化されれば、前に進 む環境にある。道庁と道経連と十勝の三者で意向を確認する必要 がある。具体化を急がなければいけないが、一方で事業計画も必 要であり、そのためには内閣府の需要調査が纏まるのを待つ必要 がある。 4.北海道スペースポート研究会 大口新規会員としてセコムに加入頂いた。 5.インタステラ社打ち上げ実験見学報告 目標高度である100 kmまでは到達出来なかったが、貴重な不具合 データが取得出来た模様。初回の試みとしてはこちらが期待して いた以上の達成度であり、実験としては成功と評価出来るのでは ないか。 6.中小ベンチャー宇宙ビジネス研究会 前述の、自民党の坂本氏が立ち上げた研究会。1年で10回の会合 を開催して報告書を纏め、自民党宇宙政策小委員会に提言する。 当法人も研究会に参加することを予定している。 7.北洋銀行ものづくりテクノフェア 7/20(木)、アクセス札幌でものづくりテクノフェアが開催され た。主催は北洋銀行。入場者総数は約4000人とのこと。インター ステラ社のロケット「モモ」の実物大モデル等が好評だった。 8.S-NET北海道セミナー 経済産業省北海道経済産業局の主催で、ホテルモントレエーデル ホフ札幌を会場にS-NET北海道セミナーが開催された。人工衛星 から得られるデータを活用した新たなビジネス創出を目的とした セミナーで、来場者は500人くらいであった。 9.サイエンスパーク 7/28(金)、札幌駅前地下歩行空間と道庁赤れんが庁舎で開催さ れた。午前中は小雨だったためかやや例年より人出が少なかった とのこと。 10.事務局報告 十勝地区宇宙関連普及事業について、HASTICに協力依頼が有った。 --------------------------------------------------------- HASTIC ニュースは,道内外の航空宇宙関連活動に関する 最新情報や,道内を中心とした宇宙関連技術開発の最前線を, メールマガジン(月刊)によるニュースレターでお届けします. 今後とも宜しくお願い申し上げます. HASTICニュースレターのバックナンバーを下記からご覧頂け ます.ご利用下さい. https://www.hastic.jp/news/default.htm HASTIC へのご意見,ご要望がございましたら, office@hastic.jp までお気軽にお問い合わせください. 発行人 北海道宇宙科学技術創成センター理事長 上杉 邦憲 https://www.hastic.jp/ ---------------------------------------------------------