☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
HASTICニュースレター
第171号 2019年1月15日
北海道宇宙科学技術創成センター
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
=====================================================
-今月の目次―
☆ご報告:「国際航空宇宙展2018東京」 出展報告
☆ご報告: 第166回経営企画委(平成30年12月19日)
○「国際航空宇宙展2018東京(JA2018)」 ○
国内外の航空宇宙航空企業・団体520社が出展した「国際航空
宇宙展2018東京(JA2018)」が11月28日から30日までの3日間、
東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれ、HASTICなど道内3団
体も最新のロケットシステムなどの研究成果を全国の企業や研究
者に披露した。
4年置きに開催される国内最大の展示会だが、東京五輪の関係で
開催が2年前倒しされたこともあり、展示規模は前回の半分程度
に縮小され、出展企業数も前回(720社)より5割ほど少なかった。
地方からの出展は埼玉、群馬、広島など県単位を中心に20カ所
を数えたが、展示内容は航空部品の金属加工品がほとんど。一方、
道内からはHASATIC、北海道スペースポート研究会(HSP)、大樹
町が共同出展したほか、大樹町のインターステラテクノロジズ社
も出展。小型ロケットの実寸模型や衛星利用の具体的な成果を披
露して地域の独自性をアピールした。
HATICを中心とする展示では、植松電機(赤平市)が2018年2月
に固体ロケット燃料の進化形である低融点推薬で高度120㍍まで打
上げたLTPロケット(全長2㍍)と高度50km~100kmを目指す将来型
の新型ロケット(同2・6㍍)を展示したほか、CAMUI型ロケット・
エンジンのカットモデル、低融点推薬のジェル状の実物のほか、
衛星利用を利用したロボット農機の自動運転システムや超小型無
人音速機、ハイブリッド・カイトを紹介するポスター15枚を掲示、
国際的な展示に対応するためにHASTICの組織図と道内研究拠点の
英文のポスターも展示した。
展示の説明にはHASTIC、HSP、大樹町のほか、北海道庁や植松電
機等が対応し、HASTICの秋葉鐐二郎会長や上杉邦憲理事長、酒森正
人大樹町長らも激励に訪れた。
来場者では、東京のサラリーマン有志らがロケットや人工衛星の
打ち上げに取り組む一般社団法人「リーマンサットスペーシズ」の
代表らが来訪、道内でのロケットの打上げを目指し、大樹町での打
上げ環境を熱心に質問していたほか、中国や台湾の航空関係者が低
融点推薬やハイドリッド・ロケットに強い興味を示していた。
、
出展団体では今回の会場で受け取った来場者の名刺をデータベー
ス化し、今後の活動に生かす考えだ。
なお、今回の来場者は3日間で2.8万人(前回は4日間で4.4万人)
を数えた。
○ 第166回経営企画委員会 報告 ○
日時:平成30年12月19日(水)
場所:HASTIC事務所
1.北海道スペースポート関連
12/18(火)に第17回ニュースペース研究会が東京で開催された
ことが報告された。来年2月を目標に新体制案が検討されていると
のこと。
2.出展等
11/28(水)~30(金)に開催されたJA2018に出展したことが報
告された。
12/6(木)に北海道宇宙ビジネスセミナー(北海道庁主催)が開
催され、IST稲川社長による観測ロケットMOMOの話題、ALE岡嶋社長
による人工流れ星ALEの話題等が提供されたことが報告された。聴衆
は150名で盛況であったとのこと。
12/6(木)民間ロケット打ち上げに関する関係機関連絡会議が道庁
で開催されIST稲川社長から打ち上げに関する準備状況の説明がなさ
れた。
3.中央要望
1月の中央要望について、今年度も引き続き要望書を作成して関係
機関等に届けることとなった。要望活動は1月末を軸に調整の予定。
4.室工大クラウドファンディングの件
超小型衛星「ひろがり」開発資金を調達するクラウドファンディ
ングを実施していることが報告された。本機は2Uサイズの展開構造
物技術実証試験衛星。11月末に目標額の150万円が集まったため、
250万円に目標を再設定して12/25まで実施予定とのこと。
5.事務局報告
第32回ISTS(宇宙と科学に関する国際シンポジウム、6月・福井県)
から出展勧誘が来ていることが報告された。1月末までに回答が必要
なため、1月の経営企画会議で出展可否を決定することとなった。
6.WG報告
・ハイブリッドロケットWG:超小型探査機用ハイブリッドキック
モータの開発状況等が報告された。
・固体ロケットWG:来年は東大生産研宇宙開発発祥70周年とのこ
とで、コンソーシアムを設立準備中であること等が報告された。
・小型無人超音速機WG:飛行制御、通信、航法の研究を継続中で
あること等が報告された。
・衛星リモートセンシングWG:宇宙用ハイパースペクトルカメラ
を搭載した超小型衛星の開発計画等が報告された。
以上