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HASTICニュースレター
第165号 2018年6月21日
北海道宇宙科学技術創成センター
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-今月の目次
☆ ご報告:経営企画委員会
▽ 第158回(平成30年3月26日)
▽ 第159回(平成30年4月26日)
☆ ご報告
▽平成30年度HASTIC総会 兼理事会(24回)
(平成30年5月22日)
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▽第158回HASTIC経営企画会議
日時:平成30年3月26日(月)14:30~
場所:HASTIC事務所
議題:
1.北海道スペースポート関連
宇宙活動法の施行に伴う技術基準等の説明会が各地で
開かれており、東京で3月28日に開催された説明会に
参加した上杉理事長から概要が報告された。説明会は
技術基準のガイドラインの説明が主な内容で、具体的
な内容はネットで公開されているという。
2.ニュースペース研究会報告
第8回中小ベンチャー宇宙ビジネス研究会が3月22日、
東京で開かれ、新射場建設を促進するための関連法整
備について学習院大の小塚壮一郎教授から「森林法の
保安林指定解除条項の追加」「漁業者、地域住民との
利益調整の枠組みの整備」「農地法における農地転用
許可の緩和」などの必要性が提起された。
3.ロケット打上げ連絡会議報告
『民間企業等によるロケット打ち上げに係る関係機関
連絡会議』が3月22日、「かでる2・7」研修室で開かれ、
インターステラテクノロジズ社の稲川貴大CEOが観測ロ
ケットMOMO2号機を4月28日~5月5日に大樹町多目的航空
公園から打ち上げる計画を明らかにした。2017年7月に
打ち上げられた初号機の不具合を修正した機体(推力
1・2トン、燃焼時間120秒)のエンジンを使い、高度
100キロ超を目指す。会議の出席者からは「漁業関係者
との調整を十分、行って」との要望が出された。
4.道経連宇宙セミナー報告
道経連主催のセミナー「宇宙で変わる北海道の未来」が
3月7日、札幌市内のホテルで開催され、インターステラ
テクノロジ社(本社・大樹町)を創業した堀江貴文さんが
講演し、「北海道にはロケットを打ち上げる立地の良さ
がある。格安なロケットを宇宙に飛ばせるようになった
ら、想像もしないような使い方をする人が必ず出てくる。
僕はこれが北海道の主力産業になると本当に思っていま
す」と述べて地元に経済界の協力を呼びかけた。
3.HASTIC学術技術講演会報告
第15回HASTIC学術技術講演会が3月7日、北大学術交流会
館で開かれ、北大大学院工学研究院の高橋裕介助教が
「大気圏再突入時における宇宙機の空力・空力加熱につ
いて」と題して特別講演を行ったほか、道内の若手研究
者ら10名が係留飛行船、宇宙環境利用部門などでの研究
成果を発表した。
4.低融点推薬ロケット打ち上げ実験
秋葉会長が植松電機と共同で行っている低融点熱可塑性
推進薬に関する2017年度の活動報告が報告され、高度100
メートル級飛行用実証モーターの燃焼実験を5回行い、
330グラムの推進薬を1.1秒間、安定的に燃焼させるデー
タを取得、推進薬を使った小型ロケットを高度130メート
ルに到達させたことが報告された。
5.事務局報告
開設以来、初めて改修作業を行っているホームページの
プレゼンテーションが事務所のパソコンを使って行われ、
最新の技術を駆使した概要が担当業者から示された。
6.WG報告
・小型無人超音速機
3月16日、3分の1スケールのオオワシ2号機の滑走試験を白
老滑空場で行い、空力、構造、制御技術の各種データの取
得を行った。
▽第159回HASTIC経営企画会議
日時:平成30年4月26日(木)14:30~
場所:HASTIC事務所
1.北海道スペースポート
宇宙政策関連する最近の政府の動き等が報告された。多国
間連携の中で、日本はデブリ対策に注力する方針とのこと。
スペースデブリ法制検討PT(仮称)が、座長を小泉進次郎
議員として設立される見込み。
2.ニュースペース研究会報告
これまで9回の研究会が開催され、5月の委員会が最終にな
る予定であること、その後は7月に再スタートの見込みで
あること等が報告された。
3.会計報告
スペースポート研究会の決算および予算が報告された。
5/14(月)に開催されるスペースポート研究会代表幹事会
で承認の予定。HASTICの決算については5/22(火)に開催
される総会で報告の予定で、その内容の案が示された。次
年度事業の一つとして国際航空宇宙展(JA2018)に出展す
ることが提案され、審議の結果、承認された。
4.WG報告
・小型無人超音速機
飛行制御、通信、航法等の基盤技術開発、実験機システ
ムの研究、および推進システムの研究について、次年度
計画が報告された。
・固体ロケットWG 低融点推薬の開発状況等が報告された。
・小型ロケットWG
JAXA大学連携拠点事業として開発されているハイブリッ
ドキックモータの開発状況等が報告された。
5.その他
理事の交代が2件提案され、総会に諮ることが了承された。
▽平成30年度HASTIC総会 兼理事会(24回)
特定非営利活動法人 北海道宇宙科学技術創成センター
(HASTIC、上杉邦憲理事長)の平成 30年度通常総会が5
月22日(火)午後1時50分から、ホテル マイステイズ札
幌アスペンの2階会議室で開催され、平成29年度の事業、
決算報告と30年度の活動計画、予算の議案4件と役員選任
の5議案が原案通り承認された。
総会の冒頭、上杉理事長が挨拶に立ち、航空宇宙の最近
の動向について「宇宙活動法が通り、民間組織によるロ
ケットや射場の申請も始まった。一方で、宇宙基本法と
安全保障の議論の行方も注目される」と述べて総会を開
会させた。
続いて定数が確認され、会員総数74名に対し、出席会員
24名、委任状提出17名の合計41名の参加で総会が成立し
ていることが報告された。定款の手順に基づいて選任さ
れた上杉理事長が議長を務め、総会に先立って同じ会場
で開かれた第24回理事会(兼160回 経営企画委)で承認
された 5つの議案が順次、審議された。
まず事務局より議案1、2号に当たる平成 29年度の事業報
告および決算報告が行われ、会費、受託事業、補助金など
約754万円の収入に対し、講演会・セミナー開催や地域活
動、研究開発などの事業に約523万円、人件費、家賃料な
どの管理費に約314万円の合わせて約838万円を支出、次期
繰越差額として約86万円を繰り越す収支計算報告を説明。
籏本監事より、決算報告の通り経理処理が適正に処理され
ていることが報告され、議案 1、2 号ともに承認された。
続いて議案3、4号に当たる平成 30年度活動計画および活
動予算が提案され、会費など約820万円の収入に対して研
究開発事業や「国際航空宇宙展 2018 東京」(11月、東京
ビッグサイト)への出展などに約780万円を支出する活動計
画と予算案を説明、議案3、4号ともに拍手で承認された。
最後に、議案5号として役員選任案が提案され、役員の職
責の交代などに伴って理事2名の退任と3名の新任に加え、
顧問1名を新たに加える案が提示され、役員体制を理事22
名(1名増員)、監事1名、顧問5名(1名増員)、参与4名
とする役員選任案が原案通り承認され、総会の議事録署名
人に豊田副理事長と石原専務理事を指名した。以上をもっ
て議案の審議を終了し、議長は午後2時53分に閉会を宣し
た。